TESLA Dashcam用USB媒体は何が良いか

2020年5月4日

what is the best usb media for the tesla dashcam

TESLA車はUSB媒体を車に挿しておけば車載カメラをドラレコとして
使う事の出来るDashcam(ダッシュカム)という機能が装備されてます。
そのうえSentry Mode(セントリーモード)という機能を起動させると
車の周りを監視し、異常があると録画を始めます。
そこで、USBには何を挿せばいいのかを検証して行きたいと思います。

媒体として求められる条件

常時動画を書込み続ける性質上、転送速度がある程度高くないと機能しません。
TESLA車にUSB媒体を挿すと、パフォーマンステストが行われ転送速度が遅い物や
記憶媒体として不具合のあるものはドライブとして使えない事があります。
この条件を色々探しましたが、はっきりと書かれている記述は探すことが出来ず
現TESLAオーナーからの情報で10MB/sec程度の書込性能があれば動作するとの
情報が得られました。
その程度で良いなら実効40MB/sec程度出るUSB2.0で良いように見えますが
色々調べると、そこはUSB3.0や3.1の方が安定しているようです。
容量は以下のような物を見つけましたが、これは24時間取り続けた場合の
容量ですし、一時間ごとに上書きしてしまうとの情報も。
しかしこれらから分かることは、1分間の記憶容量は約30MB

媒体の種類

USBフラッシュドライブ

俗にUSBスティック、USBメモリーと呼ばれる物です
これらは種類が在りすぎて中の仕様が分からない物が
多すぎるので、仕様のはっきりした大手メーカーの物を選ぶと良いと思われます。
しかし各所情報では認識しないとか、あるメーカーの物は動かないとか
情報が錯綜しているメディアになるので避けた方が無難かもしれません。

SDカード

SDカードには色々な種類や規格がありますが、
大きさや上記条件をクリアーするにはClass10やU1等
10MB/sec以上のスペックの大手メーカーのmicroSDが良いと思われます。

このように小さいリーダーに挿して使えば邪魔になりませんね

ポータブルSSD

大容量を求めるにはポータブルSSDが良いと思われます。
同じ容量でも値段差が激しい商品だと思いますが、耐久性や耐衝撃性を考え
高くても大手メーカーの物が安心出来るのではと思われます。

という事で以下SDカードとSSDの比較をしてみます。

書込寿命での比較

セルの種類

まず、これらの媒体にはTLC・MLC・SLCという書換寿命が異なる物が存在し
値段もTLC<MLC<SLCとなります。
これは1つのセルにいくつの情報が書き込めるかという種別で
SLCは1つのセルに1つの情報
MLCは1つのセルに2つの情報
TLCは1つのセルに3つの情報
をそれぞれ記憶していくが、密度が高いほど大容量化しやすいが寿命は短い
1セル当たりの書換上限目安が
SLCは10万回
MLCは1万回
TLCは3000回
というのが業界での定説
ざっくり言うとどの媒体を選んでも容量×書換上限目安が大体の寿命という事になる
(各社セルの使用効率化を考えて寿命を延ばそうとしてるので一概には言えないが)

要はSLC型の媒体を選べば高寿命で安心なんだけどSLCは企業専用機が多く
あったとしても恐ろしく高い。
これを選ぶ人は先ずいない。

SDカード

SDカードでは殆どの商品がTLC型となり、
テラバイト級の物がラインアップされているが
MLC型を選ぼうとすると、MicroSDではいきなり選択肢が少なくなり
容量も探した限りでは256GBが最大では無いかと思われる。

SUPERTALENT Premium Pro Durable ST56MSU3PD

高耐久型とかドライブレコーダー用という名称で
販売されている物は殆どMLC型と思って間違いない。

ポータブルSSD

256GB以上の大容量になってくるとMLC型SDカードは探しづらくなるので
SSDしか選択肢が無くなってくる。
ここでもやはりMLC型を選びたいのだが、
SSDでのTLC、MLCはかなり分かりづらく、
メーカーの仕様にも明記されてないことが多い

目安として512GBであれば1万以下の物はTLC
2万以上の物はMLCで間違いないのでは無いかと思われる。
安いMLCを探すと500GBでもこんなに安いのが出てくるが

聞いたことが無いメーカーなのでかなり怖い。

メモリー型記憶媒体の分野ではSAMSUNGが先行していて、
3D-V-NANDという独自のチップを開発しており、
大容量と長寿命を両立させている。
Samsung MU-PA500B/IT 500GB などは1万前後で購入できる
MLC型より書込寿命が長いのかが気になる所である。

動作温度での比較

SSDでの各メーカの動作温度は大体0℃~70℃というのが多い
それに比べSDカードは大体-25℃~85℃
中には-40℃耐久なども存在する。
私が気にしたのは低温側。
札幌では-10℃位まで冷えることがあるので、極寒時に電源を入れ
動作を始めた時の熱で結露しないのかな?
これはSDカードに軍配が上がる。

耐衝撃性での比較

Sundiskのサイトを見ると「最大500Gsの衝撃に対する耐久性がある」
と書いてあるがピンとこない。
その下には、
「最大5メートルから落下しても、5トントラックに轢かれても耐えられます」
流石にこの条件に耐えるSSDは無いのではないかと。

結果、私は何を選択したのか?

これはかなり悩みました。
一長一短が在りすぎて、なんなら何を選んでも良いのではというレベル。
そこで私が選択したものは……

TLC型のSDカードとちっさすぎるリーダー。
こんな感じになるはず。

あえてTLCを選んだのは、どれくらいの寿命なのかという
興味だけです。
今の車に付いているドラレコはもう4年位経ちますが
当時に何も考えないで買ったMicroSDがそのまま刺さっていて
今でも普通に録画・再生できるので、TESLAならどうなるのか
知りたいだけです。(安いしw)
蓋を開けた時にシンプルなのも良いです。

後はSSDだと紐挿しになるので、中で踊りまくるのでは?
という懸念。
Jeda USB Hubとか買えばSSDでもスッキリ収まりそうですが
中に入るSSDは大きさでかなり限定されそうです。

Dashcam用USB媒体でこんなに悩むとは
思っても居なかったです。 それでは。